トップページ | 2004年10月 »

2004/09/30

癖っ毛

私の髪は癖っ毛。今はだいぶ良くなったけれど、若い頃は、「縮れっ毛」と言える程だった。コマーシャルで、「雨の日でも広がらない〜」と宣伝している位だから、汗をかいたり、雨が降って来たりしたら、泣きたくなったものだ。

子供の頃は真直ぐなサラサラヘアだった。それが中学の校則で、坊主頭にしてから様子が怪しくなった。他の子の髪はツンツンはねたままなのに、私の髪はお行儀良く頭に張り付くようになった。その時はそんなものだろうと思っていたのだが、高校生になり髪を伸ばしだして愕然とした。張り付いていた髪は、伸びるに従って先端がカールし始めた。そして、あれよあれよという間に天然パーマの出来上がりである。
中学時代、音楽の男性教師が、やはり癖っ毛だった。ウェーブのかかったその髪を見て、なぜか「かわいそう」と思っていたのだが、自分も同じになってしまった。そんな不遜な事を感じたバチが当ったのかと、半分本気で悔やんだ程だ。

長兄の頃、生徒達の風紀が乱れたらしい。そこで「坊主頭」という安直な規則が出来た。しかし、私が卒業した数年後にはそれも廃止され、当ったクジがこの私。えらい迷惑である。高校の同級生が、当時バレーの試合で母校と対戦した事があったらしいのだが、坊主頭の一団は異様で怖かったと聞き、「どんだけ−!」とショックを受けた。(敵を威圧する効果はあったらしい)好きで坊主になっている訳でもないのに、他校の生徒からも奇異に思われていたとは……。これって人権問題ではなかろうか。(確かに、今でも野球部員などは坊主頭だけれど、自分がやりたい事の代償としてのそれと、一律に強制されるそれとは意味が違う)

今から思えば思春期でもあり、体が変化する時だったのだろう。中学・高校と成長するにつれ、隠れていた遺伝子が現れただけかもしれない。この歳になれば、白髪だろうが何だろうが、あるだけマシと思えるけれど、若かりし頃の苦悩を思う時、坊主刈りの刺激がきっかけにならなければ、その遺伝子が顕在化せずに済んだかも……。というかすかな悔いが、時折頭をかすめる。

natukusa.jpg 朝日を浴びて、輝くエノコログサ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2004/09/24

京のぶぶ漬け

若い頃、「京のぶぶ漬け」という言葉を知り、驚いた事があった。京都では、お茶漬けの事を「ぶぶ漬け」と言うそうで、訪れた客人に「まあまあ、ぶぶ漬けでも一杯召し上がれ」と勧めるのがお約束らしい。しかし、その言葉を真に受けて上がり込もうものなら、「非常識な人」になってしまうそうだ。どうも、それは口だけで、言われた方は「せっかくですけど、また今度」とか言って、さっさとおいとましなければいけないらしい。
世の中には恐ろしい習慣があるものだ。そんな事を言われたら、お腹がいっぱいでも「断っちゃ悪いかな?」と気を使って、無理をしてでも食べてしまうのではないだろうか。と、当時の私は恐れをなしたものだった。

先日のテレビで、V6の面々が「お作法」の特訓を受けるという番組があったが、他家を訪問し、持参したお土産を差し出す場面で、「つまらない物ですが……」という言葉に先生達からクレームがついた。人様に差し上げるのに、「つまらない物」は失礼だと言うのである。確かに、外国人が不思議がる日本の習慣として、よく指摘されてはいるが、「お作法」も随分国際化したものだと思った。
この「つまらない物」もお約束で、誰もそうだとは思っていない。実際にはまだまだ現役の言い回しなのではないだろうか。

こちらが正しいと思っていても、相手がそれを理解しなければ意味がないし、世間の常識というのはむつかしい。例えば宛名書きでも、「○○部長」等の「長」は、それ自体既に敬称なので、「○○部長様」はおかしいと思っているのだけれど、様を付けずに相手の不興をかうよりはと、営業部長○○様などと回りくどく書く事もある。しかし、それではあまりに役職にこだわっているようだし、その度に、悩んでしまう。

親しい間柄なら、「美味しそうなお菓子があったから……」なんて言うけれど、はたして相手が偉い人で、オフィシャルな訪問だったら、同じように言えるだろうか……。私なぞ「つまらない物ですが……」と口走ってしまいそうで、不安なんだけど……。

         ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

元々はHPの独り言のコーナーだった「日常雑記」ですが、今回からココログでも始めさせて頂きました。どうぞ、よろしくお願いいたします。

919murasaki.jpg 公園の紫式部もたわわに実を付けて。

生字引に聞け!: 「ぶぶ漬けでもいかが?」さんにトラックバックさせて頂きます。

| | コメント (7) | トラックバック (1)

トップページ | 2004年10月 »