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2004/10/10

電話無情

テレビなどを見て寛いでいる時に、プルルル……と、電話が鳴り出すとドキッとする。

フリーで仕事をしていると、仕事の依頼は大体電話から始まるので、電話=仕事の依頼という確率が高い。電話に向って歩きながらも、頭の中は仕事モードに切り替わろうと、必死でアドレナリンを放出し始める。そして、覚悟を決めてから受話器を取る事になる。

昼間、仕事部屋で電話を取る時は、既に仕事モードになっているので、比較的簡単に「お世話になっております」と言えるけれど、さっきまでテレビを見ながらゲラゲラ笑っていた様な時には、この切り替えが結構しんどい。だから、相手が家内の仕事先の人だったりすると、「ああ、自分でなくて良かった」と、本当にホッとして、相手が天使のようにさえ感じられる。当然、「少々お待ち下さい」という声も、心のこもったものとなる。(だって、心の底から有り難いと思っているんだから)そうなると青ざめるのは、さっきから聞き耳を立てて身構えている家内の方だ。入れ違いに電話に向う頃には、立場は完全に逆転している。

昔ながらの小さなお店では、お客の呼び掛けに、奥から店主が出て来て「はいはい、いらっしゃいませ」となるが、丁度そんな感じなのだろう。ただ、お店なら営業時間があるし、シャッターを下ろしてしまえば済むので、その辺がちょっと違う。お風呂に入ろうと裸になった時や、ビールを注いで、さあ夕飯!という時には、さすがにこたえる。

しかし、これも自宅で仕事が出来るという、究極の職住接近のメリットにはかえられない。
そして、今日もまたプルルル……という電話の音に固まりながら、お互いの目を見交わすのだ。

106cosmos.jpg 道端のコスモスも、いつの間にか背丈を越えて。

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コメント

こんにちは。
「京のぶぶ漬け」といい、この「電話無情」といい、
日常の中で自分も感じていたことを、見事に文章にして
切り取って見せてくださったと、嬉しく読ませていただき
ました。...と、おとなしく書いていますが実際は
「そうそうそう!そーなんだよね。
 わかるー、同じじゃ~ん!」と一人騒ぎしてました。

投稿: ポージィ | 2004/10/13 10:40

ポージィーさん、コメントありがとうございます。
同じ様な事を感じている人がいて嬉しいです。(でしょー!)
先日も、家内に電話を取次ごうとしたら、鏡の前でヘアカットエプロンを付けて、前髪をカットしている所でした。(直径80cm程の円形の芯にケープが付いていて、真ん中に頭を出す穴が開いているもの。これで落ちた髪を受ける仕組み。)輪っかを首から下げて「お世話になっております。」と言う家内を見て、仕事をする女の悲哀を感じたのでした。

投稿: nanbu | 2004/10/13 14:45

あぁ… わかるなぁ。
僕もまったく同じですよ。

>ゲラゲラ笑っていた様な時には、この切り替えが結構しんどい。

↑思いっきり共感しました。

昔、テレビで誰かが言ってたけど、
「電話はかける人の都合であって、かかってきた方はどんな用事も中断しなきゃいけないのがキライ」
って言ってました。
まさしくその通りですね。

んでもね。
いざ自分から電話をかける時ってそういう感覚を忘れちゃうんです僕。
どんな時も「お邪魔して申し訳ない」という気持ちでかけなきゃいけないなぁ…
反省。

投稿: ろぷ | 2004/10/17 04:42

>思いっきり共感しました。

↑ろぷさん、ありがとうございます。
自分が普段感じている事に、共感してもらえるのがこんなに嬉しいんだという事を、ブログを始めてから改めて知らされました。

電話の音にはドキッとしても、電話が無ければ困るし、もちろん仕事を頂けるのも有り難いんですけどね…。

投稿: nanbu | 2004/10/17 07:03

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