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2004/11/16

クワガタ虫

先日は木枯らし1号が吹き、めっきり寒くなった。ひたひたと、冬が忍び寄って来る。

2〜3年前の今頃だったろうか、ベランダに出てみると、一匹の小さなクワガタ虫が床にへばりついていた。晩秋というよりは、冬の気配を感じる様な朝だったが、寒さで弱っているのか、近寄っても逃げる元気さえないようだ。これまでにも色々な生き物の世話をして来たけれど、クワガタもその例に漏れなかった。

クワガタ虫というのは、上から見た時に感じるよりも、意外な程体の厚みがないが、そのクワガタは可哀想なくらい体が薄かった。本来なら夏の風物なのだから、この時期に人間の住処にあらわれる事自体おかしい。とりあえず手頃な広口ビンに入れたのだが、良くしたもので、たまたま子供の学習雑誌の付録でオガクズがあった。(それに微生物を加えて、小規模な生ゴミ処理機にするというもの)更に、以前姪夫婦からカブト虫と一緒にもらった「昆虫ゼリー」まである。(冬眠しないカブト虫は、一夏限りのお付き合いだったけれど)こうして、春になるまで育てる事にしたのだった。

しかし、飼っていてこれ程面白みのない生き物は初めてだった。人目を避けてオガクズの中に逃げ込むのも、最初の内だけだろうと思っていたら、一向に慣れない。一ヶ月に一度、ビンから出してオガクズを交換していたのだけれど、鋏を振りかざして威嚇するし、それが無駄だと知ると、すぐにまた隠れようとする。昆虫ゼリーも少しづつ減っているから、夜中にこっそり食べているらしいが、現場を目撃出来ないのはつまらない。子供はとうの昔に興味を無くしているし、そんなこんなで年を越し、結局初夏になるのを待ちかねて、近所の遊歩道脇の雑木林に放してやったのだった。

ビンから出すと、一目散に枯れ葉の中に逃げていったが、半年程の付き合いだったにしても、あっけないお別れだった。バルコニーで見付けた時に放っておいたら、死んでしまったのだろうし、それなりに体も厚みを増した。まあ、命を助けてやれただけでも良かったかな、と雑木林を後にしたのだった。

table_sikura.jpg 
 
 
 
 まだ蕾だけれど、
 ミニシクラメンで
 冬用のコンテナを
 仕立てました。
 
 

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コメント

シャワーのあと 日本酒の入ったコップと灰皿にたばこという 僕の必携アイテムをかかえ ベランダに出るとブルッ!!

あわててフリースを着込み たばこに火をつけ日本酒をひと口・・・・どんな時でも 何が外であっても この一瞬だけは最高。

ベランダから見えるお隣さんの あまり手入れのされていない庭には 大きな蜜柑がたくさん・・・・少し色がついてきたなあとながめ さらにその向こうに立つマンションのたくさんの窓の明かりをながめ 夜の空に目を転じる。

車の音も聞こえない 人の話し声も聞こえない ここが僕の唯一の憩いの場所。 

投稿: nezimaki | 2004/11/16 09:06

>nezimakiさん、ありがとうございます。
そろそろ、外に出ると寒さに驚く季節になって来ました。
こうなると、気軽にベランダに出られた夏が、
どんなに貴重だったのか思い知らされます。
(蚊には刺されますけど…。)

また、あの冬がやって来ます。
…私の心も冬ごもり?(^.^)

投稿: nanbu | 2004/11/16 09:51

家は南向きのベランダなので
これからの季節は、日が出ると
日中はどの部屋よりもベランダが暖かいです。
近くの山がくっきり見えるようになりました。

子供教材、小学校4~5年生ごろかな、その類の物が
家もありました。同じく使わなかったので、
土に撒いてしまいました。


投稿: ひょん | 2004/11/16 11:29

>ひょんさん、ありがとうございます。

>日中はどの部屋よりもベランダが暖かいです。

そうそう。でも、昼は良いんだけど夜が…。
日が翳りだすと、途端に寒くなるんですもの。

オガクズは、セコく半分づつ使いました。
交換した古いものは、また微生物の御厄介になって。
その後はどうしただろう。植木の土に混ぜたのでしょうか?

投稿: nanbu | 2004/11/16 12:35

子供のころ飼ったハツカネズミとお祭り屋台のひよこ(成長して鶏に)を思い出しました。世話を続けてもぜんぜん慣れなかった(泣)。ひよこなんて、ひよこ時代は後を付いて歩いていたのに鶏になったら威嚇してつつこうと向かってくるんだもん。(知り合いの知り合いにあげた後どういう運命を辿ったのだろう...汗)今飼ってるメダカと金魚もしかり。慣れないとやっぱりちょっとつまんないですよね。
冬用コンテナはミニシクラメンとアイビーですか?

投稿: ポージィ | 2004/11/16 14:26

>ポージィさん、ありがとうございます。
そう言えば、ウチにもひよこがいたのを思い出しました。
お隣のお父さんが、処分されるオスを可哀想がって、大量にもらってきたののお裾分け?で…。
確かに、子供の背丈ほども飛び上がるので、ちょっかいを出すと追い掛けられました。
その後は、手作りの小屋で飼ってましたが、あの当時、ご近所は鶏だらけでした。(笑)

>冬用コンテナはミニシクラメンとアイビーですか?

そうです、あと、濃紫のアリッサムと…。
お店で買えば花が咲いてるんですけど、夏を越したものはどうしても花期が遅れます。

投稿: nanbu | 2004/11/16 15:27

ご近所中鶏だらけってすごいかも。毎朝あちこちで一斉にゴーケコッコー♪とやっていたのでしょうか。
コンテナのミニシクラメンもアリッサムも夏を越させられたものですか?素晴らしい。うちの場合アリッサムはアブラムシとバッタによって消滅しましたし、シクラメンは夏越しに成功したことありません。シクラメンは花が咲いているのを買うものという意識でいます。どちらもここ数年買ってすらいないのですが。

投稿: ポージィ | 2004/11/16 22:37

>ポージィさん、ありがとうございます。
あの時、ご近所の庭に鶏がいるのは見慣れた風景でした。(まさにニワトリ。)
でも、ある時「これって、普通じゃないのかも…。」と、醒めた思いで眺めた覚えがあります。(笑)

私は、キンギョソウ等、どれも丈夫な矮性種ねらいですが、おしなべてミニの方が丈夫なようです。ミニシクラメンは、寒さに強い「ガーデンシクラメン」などと名前を付けて売られてますよね。
アリッサムが夏を越したのは、ウチでも珍しいです。(あんなに暑かったのにね。)

投稿: nanbu | 2004/11/17 08:11

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