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2004/11/23

天衣無縫

私には、どうしても気になる言葉がある。それは「天衣無縫」。天女の衣には縫い目が無い事から、「技巧の跡が無く、完全無欠の事」だと、長い事信じていた。こどもの頃から使っている金田一さんの国語辞典にもそう書いてある(昭和40年改訂版)。

しかし、世間一般では、大抵「天真爛漫」と「破天荒」と「自由奔放」を合わせた様なニュアンスで使われている。(ま、私もその方がピタッとくるのだけれど)念のためインターネットの国語辞典で調べてみると、驚いた事に「わざとらしさが無く自然に作られていて、美しい事」の他に「性格が無邪気で飾り気がないこと。天真爛漫」となっている。しかも[文]記号で文章語として!

いつからそう決まったのだろう? と思い手持ちのもう1冊の辞書(昭和49年発行)を引いてみると。やはり載っている。ただしこちらは[俗]記号で、俗語として紹介されているだけだけれど。
どうやら私が気付かない内に、随分意味が柔らかくなって、天真爛漫が市民権を得てしまったようだ。きっと、「わざとらしさが無い」と言うニュアンスが独り歩きして、天真爛漫に取って代わってしまったのだろう。(辞書って新しくないとダメなのね)
「言葉は生き物」と言うが、時代と共に言葉の意味は変化するのだろうか。(ちなみに、「眼福」も私の辞書には無いので造語だと思っていたが、ネット国語辞典にはあった)

その他、(かつぜつ)「活舌・滑舌?」も「舞台俳優は活舌が命!」等、最近よく耳にするけれど、こちらはまだネット国語辞典にも載っていない。ただし成長著しいので、取り上げられるのも時間の問題だろう。

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