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2005/03/21

トウが立つ

319habotanその美しい葉色で、冬のあいだ目を楽しませてくれた葉牡丹も、そろそろトウが立ち始めた。

「トウが立つ」という言葉の意味は、「野菜等の花茎が伸びて硬くなり、食べ頃を過ぎる」という事。

アブラ菜科の植物は、春になると花茎が伸びて、菜の花の様な花を咲かせる。
その風情も好きなので、私はそのまま咲かせたりするけれど、野菜だったら確かに味が落ちるのだろう。(フキノトウも茎が硬くなる前が食べ頃なのだろうし)

野菜の事だったらいいんだけれど、大概の場合女性を揶揄する時に使われている。
「食べ頃を過ぎる=年頃が過ぎる」
しかし、それは「茎が伸びて硬くなる=自立する」という事でもある。

花嫁衣装の白無垢も、「何色にでも染まります」の意味が込められている訳だし、(ウェディングドレスも白なのが暗示的)どうも女性は、自我を持つ事を疎んじられるようだ。

しかし、人それぞれ人生を生き抜いてくれば、それなりの自我は目覚めるのが当然だろう。
「あなた好みの女になりたい」なんて言ってくれたのは「恋の奴隷」を歌った奥村チヨさんが最後ではあるまいか。

確かに男にとっては、その方が御しやすく感じてしまうけれど、それで安心は出来ない。
大体、一人の人間として自立していてくれなければ、その全存在を支えなければならない。頼られる方が、余っぽどの人物でなければ、共倒れしてしまうだろう。(私なんぞは押し潰されそう)
もしくは、ツル性植物のようにがんじがらめに縛られてしまう。

昔は、「黙ってオレについて来い」で済んでいた。しかし、威張っている旦那さんでさえ、その父親である家長には逆らえなかったし、その家長は代々続く「家」の掟に従っていただけ。そして、誰しもお上には絶対服従だった。(オイコラ警官という言葉があったくらいなのだから。そして当然、その警官にも上司がいた)

人権なんて考えがそもそも無かったのだから。
誰も皆「社会」に隷属していただけだ。

考えてみれば、そっちの方がずぅ〜っと大変な気がするんだけど……。
 
tougatatu
 
 
 
葉牡丹の花。
それは、
ほとんど菜の花と同じ。
 
 

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コメント

何かに隷属していれば、らくと言えばらくでしょうけれどね。隷属の代償に保護してもらえるだろうし。

「あなた好みの女になりたい」と女性に言われると、男性ってたぶん二つの反応が多いんじゃないかな?

ひとつ
「黙って俺について来い」…前時代的(または封建的)な反応。たぶん結婚しても「女は…」「男は…」と言うことでしょう。きっと

ふたつ
「重いよ」と拒絶。
結婚したくない、出産したくないという女性が増えている現在、男性も「女性という人間の全てを背負いたくない」という考えの人も多いんじゃないかな。

ちなみに僕は「相方」のような存在が好きかな。なんて言うか横に立っててくれるような人☆

投稿: ろぷ | 2005/03/22 04:40

>ろぷさん

>隷属の代償に保護してもらえるだろうし。

革命で自由を「勝ち取った」西洋と違って、明治維新で「与えられた」日本は、その辺の認識が曖昧ですよね。

>なんて言うか横に立っててくれるような人☆

それ、最高ですね。「横に」っていうのがミソで。
お互いに、ただ立ってるだけじゃ意味がないし。もたれ合っても倒れちゃうし。
横にいて存在を感じるから安心できるというか、どちらかが揺らいだ時には、さりげなく支え合えるような…。

投稿: nanbu | 2005/03/22 07:46

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