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2005/09/14

知らぬが仏

oridururanこれは、家内がまだ高校生だった頃のお話。
通学の時は、いつも近所の同級生を誘って、一緒に登校していたのだと言う。

そんなある日の事。

いつものように玄関から出てきたその子は、なぜかいつもと違う格好だった。
それを見た家内。「アレ?」とは思ったが、何か訳でもあるのだろうと、たいして気にも留めなかったそう

そのまま何事もなく電車に乗り、学校の門まで来た時。
どうしても好奇心を押さえられなくなった家内はたずねた。

「ところで、どうして肩にタオルを乗せてるの?」

……そう、その子はブラッシングの時に肩にかけたタオルを取り忘れていたのだ。

肩のタオルを見て、「そんなもんだろう」と納得した家内のスゴさはさておくとして。その時、他の乗客がどう思ったかを考えると興味深い。

これが一人っきりだったら、「気がついてなのかな?」と思われただろうけれど。
隣に連れがいたら、まさか本人が知らないとは思わない。

彼女にとって、家内と一緒だったことが幸運だったのか。
はたまた、一人でいた方が幸せだったのか。
……なかなか難しい問題である。


なんて書いていたら、自分にもそんな事があったのを思い出した。

10年以上前の事だけれど、頬にできたニキビ。(ハイハイ、私の歳だと「吹き出物」ですね)それがなかなか治らない。
外科に行って診てもらうと、「ニキビのお化け」だそうで、詰まっていた脂肪を切除してもらった。

ホッペタにちっちゃな絆創膏を貼ってもらい、ヤレヤレと帰る時。
向うから歩いて来た若い女の子とすれ違った。
その時、その子が一瞬恐ろしいものでも見たような顔をしたのが、ちょっと気になったんだけど……。

ウチに帰って鏡を覗いた時、その訳を悟った。

絆創膏の下から、クッキリと一筋鮮血が垂れていたのだ。
どうやら駅前の自転車置場まで、私は血を滴らせながら歩いていたらしい。
(一応、駅の向うにはパルコがあるような繁華街なんですぅ)

知らぬが仏とは良く言ったもの。

「♪どうせ私をだますなら だまし続けて欲しかった」
なぜか、バーブ佐竹さんの歌が聞こえたような気がした私なのだった。

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コメント

知らぬが仏… 経験ありますぅ
私は片道2時間半かけて短大に通ったんですけど、
その電車の中というのが(特に名古屋の地下鉄!)
痴漢だらけでして、おぼこかった1年目はよく被害に遭いました。
その中の一つにスカートのファスナー下げっていうのがありまして、
(ったく、バカヤローでしょ)
ぎゅうぎゅう詰めの中でやられると気付かないもんなんです。
自分の町まで帰ってきて道を歩いていたら、小学生の女の子が
走って追ってきて教えてくれたなんてことがありました。
1時間もあられもない格好でいたと知ったときの恥ずかしさといったら
それこそ顔から火が出そうでした。
まさに知らぬが仏。

投稿: ポージィ | 2005/09/15 10:04

>ポージィさん、ありがとうございます!(^^)

教えてくれた女の子、なんてイイ子なんでしょう!
「ズボンのチャックが開いているのに気がついて、教えてあげようかどうしようか悩んだ。」なんて投稿をよく目にしますけど。
大人だといろいろ考えちゃって、案外できないのかもしれませんね。

私も最近は、お歳のせいでチャックを締め忘れてる事があるんですが…。
「あら?」で済んじゃうのが年の功?(^^)

投稿: nanbu | 2005/09/15 11:11

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