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2005/12/07

なにげに、さり気なく

kabin_kogiku「なにげに」、「さりげに」。
数年前から耳にするようになったこの言葉。

最初に聞いた時、「さりげに」はすぐに意味が分った。しかし、「なにげに」の方はしばし迷った私。

「何気なく」なのか、「何ゆえに」なのか。
(私としては、「何ゆえに」であって欲しかった)

ほどなくして意味が分ったけれど、そこでちょっと不満を感じた。
「何気なく」も「さり気なく」も似たような意味なんだから、二つも要らないじゃん…。(だったら、「何ゆえに」でイくない?)

ところが最近、「なにげに」そんな事を考えていて、自分の中のある変化に気がついた。
「何気ない」は、「特に深く考えることもなく、無意識に……」であるのに対し、「さり気ない」は「人にそうと意識されない程度に……」みたいな違いだろうか。

つまり、あくまでも自分の中で完結するのと、他者を意識する違い。

「何でこんな大きな違いを見過ごしていたんだろう!」
今まで、なんとなくこの二つは使い分けていたけれど、その違いは些細な事だと思っていた。……慌てて辞書で調べてみた。

すると、
「何気無い」:(1)さりげない(2)はっきりそうするつもりもないようす
「然りげ無い」:特にそうしようとするようすを見せない感じ

……へ?「見せない」以外おんなじ。

まぁ、私の辞書は古いって事もあるんだけど……。
どうやら、最初に似たような意味だと思った自分の感覚は、あながち間違いではなかったらしい。

でも、新しいネットの辞書には、この「他者に対する」ニュアンスの違いもより詳しく書いてあるし。
時代と共に、二つの言葉もだんだん別の道を歩み始めたって事なのかしらん。

いや、もともと違いはあったのだろう。
ただ、他者を意識するのは「言わずもがな」の事で、とりたてて意識されなかったというのが近かったりして。
「自分」と「他者」との関わりを「何気なく」受け入れ、「さり気なく」気遣う。
そんな事が一つの事としてとらえられ、さして区別もされなかった。

それが、「個」と「社会」の関わりの多様化で、違いが鮮明になってきて。
(電車内での大声の携帯電話は、他者を意識してるとは思えませんもんね)
遅ればせながら、やっと私もその違いの重大さが気になりだした……。

自分の迂闊さを棚に上げれば、そんな事も言えるのかな?
なんて、思ってしまったのでした。

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コメント

こんにちは。

「何気なく」「さりげなく」ですかぁ… それこそ何気なく使ってましたー。
辞書を見ると確かにほとんど同じようなこと書いてありますね。
でも自分の感覚としては微妙な違いが感じられる…

>「自分」と「他者」との関わりを「何気なく」受け入れ、「さり気なく」気遣う

nanbuさんのこのお言葉が、私の微妙な違い感をピタリと言い当てて
くださっていました。(^^)

ところでひとつお尋ねが…。最初の方に書いていらっしゃる「何ゆえに」は、
私の中では「どういうわけで・どういう理由で」という意味合いなのですが、
nanbuさんの中では「何気なく」「さりげなく」と似た意味合いなのでしょうか?

「なにげに」「さりげに」という言い方、あんまり好きになれないなぁ。
「何気なく」「さりげなく」の方がしっくり来る私はカタブツなのかしら…

投稿: ポージィ | 2005/12/07 10:47

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

>でも自分の感覚としては微妙な違いが感じられる…

自分も、まさにそうだったんです。
で、その違いを考えてたら今回の記事になりました。(^.^)

>私の中では「どういうわけで・どういう理由で」という意味合いなのですが、

あ、私の中でもおんなじですよ〜。(^^;)
ただ、会話の中で、「なんでそんな事言うの?」って感じで、
「なにげに?」なんて使ったら楽しいかなぁと思って。
(面白いの好き♪)

>「何気なく」「さりげなく」の方がしっくり来る私はカタブツなのかしら…

とんでもないです〜。
そう思う人がいなくなったら、日本語乱れちゃいますもん。(笑)

投稿: nanbu | 2005/12/07 12:12

さり気なく「さりげに」を使ってる
日本語乱れまくりの(ほらね)mikiです(^_^;

子供が高校生ぐらいまでは 結構気をつけてたつもりなんだけど今は自信ないなぁ。。
最近は娘に注意されるぐらい、、
あかん 金田一先生が泣いてはるやろなぁ(^_^)

投稿: miki | 2005/12/07 15:08

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

あぁ!おっしゃらないで下さいまし。
それを言ったら私も同じ…。
(先生に、一緒に懺悔いたしまショ。)(笑)

でも、ジャズ奏者のアドリブ演奏のように。
歌手の方が敢えて音を外すように。
ここはひとつ、「アソビ」と許していただきましょう♪
 
●追記:
そういえば、mikiさんのブログの文体は、「です」「ます」を使わない「常体」なんですよね。
常々その難しさを痛感している私は、mikiさんの文章の綴り方って「うまいなぁ〜」と感じ入ってます。
(・・・っと、ちょっとマジレス。)(^^)

投稿: nanbu | 2005/12/07 16:55

ひえ~~!
何をおっしゃるnanbuさん(^_^;
思いついたことをダラダラ書いてるだけで
褒めてもらえるようなものじゃありましぇ~ん!

それより、、nanbuさんの記事はどれも温かみがあって
優しさを感じてるのは私だけではないと思いますよ♪(・・・っと ちょっとマジレス。)(^_^)

投稿: miki | 2005/12/08 17:46

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

もし、温かみがあると感じてもらえていたのなら、とっても嬉しいです。

語尾が「だ・である」だと、どうしても不遜な印象になっちゃうんですよね。
伝えたい気持ちとズレてしまって。
それでいつも、しこたま悩んでるんです。(^^;)

その点、mikiさんの文章は自然で、それを意識させずにスゥ〜っと読めてしまうのがスゴイなぁと…。
感服してます。(^^)

投稿: nanbu | 2005/12/08 19:51

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