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2006/04/22

心のあやとり

Tanpopo「言葉のアヤ」

そんな言い方があるけれど。

辞書を引くと、「良く見せるための言いまわし」なんて書いてある。

「修辞」の「言葉を効果的に使って、適切に(美しく)表現する事。レトリック」
という解説に比べると、なんとなく奥歯に物が挟まったような物言い。

たしかに、言葉尻を捕らえられたり、揚げ足を取られちゃった時とかに、「それは言葉のアヤだから」なんて言い訳するし。
どうも、あんまりイイ意味では使われないようだ。


でも、「綾(あや)」自体はとっても美しい言葉。

「目もあやに」と言えば、「美しくて、目もさめるぐらいに」って意味だし。
もともとは、「斜めの畝(うね)を織り出してあること・(織物)」(ギャバジンとかデニム地とか?)
「糸が細かに交差して表れる、きれいな模様」らしいから、とってもデリケートなイメージ。

「きめ細かい」の「肌理(きめ)」が「表面の細かいあや」なら、「ものごとの細かな道筋や裏表」というのも納得できる。(メロドラマは「男女が綾なす人間模様」ですもんねぇ)

なんか、人情の機微というか、心のひだをなぞるような、ビミョーなニュアンスを感じるではないか。


……輪にした糸を、指にかけてやりとりする「綾取り(あやとり)」。
これも漢字で書くと、絶妙なネーミングだと今さらのように感心する。

相手の作り出した「あや」を受け取り、自分なりにアレンジする。
そして、それをまた相手に渡す。

まるで「コミュニケーション」の原点を見るようだ。
(さしずめブログは言葉のあやとり?)


でも、ちょっとした行き違いで糸がもつれた時。
それは、あやとり遊びが終わる時。

「♪もつれてしまった恋の糸を 無理やりほどけば切れてしまう」

昔、そんな歌があったけれど。
慌てて引っ張っても、よけい絡まるだけ。

そぅっと、そぅっと、ほどかなけりゃ……。


……つくづく、「綾取り」とは上手く言ったものだと思う。
 
Karasunoendo
 
 
オオイヌノフグリ等の
早春の花の後には
タンポポやカラスノエンドウ
も咲き出して
賑やかになりました

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コメント

「ひとりあやとり」ができるmikiです

また「糸」編の文字ですね(^^)
そー言えば 高校1年の頃
将来女の子供ができたら「アヤ」と付けたかったです
特に意味はなかったんですけど

>「綾(あや)」自体はとっても美しい言葉。

ここまで考えたら 意味のある良い名前になってたなぁ♪
nanbuさん もっと早く教えてくれたら良かったのに(^o^)

投稿: miki | 2006/04/22 08:51

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

あ、いいなぁ…。
「ホウキ」とか「橋」とか「ハシゴ」とか。
「ひとりあやとり」ができると、結構複雑な形が作れますよね♪
私はアレンジ専門ですぅ。(それも三、四種類だけ)(T_T)

>また「糸」編の文字ですね(^^)

最初は「きめ」の事を書こうとしてたんですよ。そしたら、「綾」に行き当たって。
ほんとに、「糸」偏の文字って奥が深いですねぇ…。

>nanbuさん もっと早く教えてくれたら良かったのに(^o^)

私だって、「言葉のアヤ」も「アヤ取り」も「綾」って漢字だなんて、今回初めて気がついたんですもん。(なんで今まで気づかなかったんでしょ?)(・o・)
 

投稿: nanbu | 2006/04/22 11:00

子供の頃はちゃんと綾取りして遊んだのに、
今じゃきれいサッパリ忘れてしまいました…箒も、○段はしごも…もったいない。

「綾」密かに魅力を感じていた漢字です。「綾なす」といった言葉からかな。
うちの市の隣に「綾瀬市」というのがあるのですが、その市を手話で表現するとき、
両手を手の平を下に向けて指を広げ、片方の手の指の間にもう片方の指を、
ちょうど機織りするようにタンタンと通すんです。
(こんな説明で分かっていただけるでしょうか?機織り機の動きを再現、がポイントです)
綾という字とこの手話の表現が妙に気に入って、よく覚えています。

また内容と離れたコメントになってしまってすみません。ポリポリ

投稿: ポージィ | 2006/04/22 17:14

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

「綾」って言葉、なにか人を惹き付ける魅力がありますよね。
「妙(たえ)なる」と「清(さや)か」と合わせて、しとやかな言葉の三姉妹って感じがします。

>(こんな説明で分かっていただけるでしょうか?機織り機の動きを再現、がポイントです)

ディスプレイの前で、しっかり真似してみました。(^^;)
うんうん、機織り機って感じですね。
タンタンと縦糸が交差する様は、まさに「綾」ですね♪

実は糸へんの記事の時にも、機織りに触れたかったんですけど、長くなりそうなので諦めたんですよ。
子供の頃、その仕組みを知った時には感動しましたもん。(それを考え出した人間の知恵と技術に)
やっぱり、糸って技術の進歩の象徴のような気がしますね。

そんな思いを、言い当てられたようなコメントでした。(^.^)
 

投稿: nanbu | 2006/04/22 20:59

 最近では、「ことばの綾」を「ちょっとしたしっぱい」ととらえている人も多いですね。
 漢字を見ればわかるのにね。

 「ことばの綾」といえば、僕は真っ先に浮かんでくるのが「猫も杓子(しゃくし)も」という言葉です。

 いっつも、
「おい、猫はともかく、杓子はいないだろ」とかブツブツ言っちゃうのです。
 これこそことばの綾を捉えた文句ですよね(笑)。

 わかっちゃいるんですが、僕はどうしても杓子が納得できないんですよ。
 だって杓子って、ご飯をすくうシャモジのことですよ?
 いくらなんでもシャモジはこないだろー。フツーはよぉ。
 来たら子供、泣いちゃうよ?

 とかイロイロ考えてしまうのです。
(僕の綾はもつれまくり♪)

投稿: ろぷ | 2006/05/12 18:04

 
ろぷさん、コメントありがとうございます。(^^)

>これこそことばの綾を捉えた文句ですよね(笑)。

あは♪ろぷさん、うまい!
考えた事ありませんでしたけど、たしかに「猫も杓子も」だなんて、何でもアリみたいな感じですよねぇ。
(思わず、杓子に足が生えて走ってる様子が浮かんでしまいました。)(^^;)

そういった、疑問というか発見があると、ついつい考えこんじゃいますよね。
元々もつれやすい糸が、幾重にも重なっているからこそ、複雑な綾が生まれる訳で。
繊細なものほど、もつれやすいのかもしれませんね。(^^)

とはいえ、もつれてる私の思考回路が、美しい綾を描いているかどうかは疑問なんですけど。(笑)

投稿: nanbu | 2006/05/12 21:56

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