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2006/05/19

恐れ/畏れ/虞れ

06bell「おそれる」を、漢字変換すると。

恐れる
怖れる
畏れる
虞れ・る

なんかが候補に上がる。

これが国語辞典だと、「恐れる・畏れる」。
(「畏」は常用漢字じゃないみたい)
「おそれ」だけだと、「恐れ」と「虞れ」。


今回、辞書を引いてみて驚いたのが、この「虞れ」。

「しんぱい」って意味の場合はこの字らしい。
だったら、天気予報なんかで「雷のおそれ」「洪水のおそれ」と書く時はこの字になるのだろうか。
……なんてね。(私の辞書にはこの字しか載ってないんだけれど、@nifty辞書には「『虞れ』とも書く」とありました)


さて、残るは「恐・怖・畏」
「恐怖」は「おそれること」「こわがること」でいいとしても。
「畏怖(いふ)」は「おそれて かしこまること」。

「畏怖の念」「畏敬の念」とは言うけれど、「恐怖の念」とはあんまり言わないし。
同じ怖がるんでも、微妙に違う。


さらに漢和辞典を見てみると。
「畏」には「いましめる。かしこい。もったいない。かしこまる」の意味も。

女性が手紙の末尾に書いて敬意を表す「かしこ」も、漢字だと「賢・畏」なんだそう。
(これも私の辞書だと「畏」だけ)
「ありがたくもったいないさま。おそれ多くも」の「かしこくも」は、「畏くも」。
(神社の「祝詞(のりと)」で言う「かしこき」もそうなのだろうか?)
どうやら、「自然や神など、威力・霊力を備えているものに対して脅威を感ずる」のが「畏」のようだ。


こうやって調べてみて思うんだけど。
「畏」が常用漢字にないのって、ちょっともったいないような気がする。

そして、やっぱり「畏れ」の気持も大事にしたいような気がする。

Jisyo
 
三省堂国語辞典
昭和49年発行と
明解国語辞典(三省堂)
昭和40年発行

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コメント

うちの金田一先生の辞典 1972年(昭和47年)発行によると
会社やお店へ電話かける時に使う「恐れ入りますが、、」は 
「済みません」の老人語 と書いてありました
だからってことじゃないけど 今の若い人は使わないですよね

「虞(れ)」は(いやなことが起こるのではないかという)心配 と。
知りませんでしたぁ(^_^;
それにこの文字 書けと言われたら書けません

しっかし 辞書を引くのが(この「ひく」も色々ありそうですね)
遅くなったなぁ。。と感じる今日この頃です(^^)

投稿: miki | 2006/05/19 20:21

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

>「済みません」の老人語 と書いてありました

えぇ〜!あんまりですぅ。(ToT)
「恐れ入ります」って、好きな言葉なのに。・・・あ、だから?(笑)
でも、若い人が使ったら、それだけでポイント高いのに。

「虞(れ)」。はい、私も書けません。
「雷の虞れ」なんて書いてあっても、きっと読めないと思いま〜す。(^^;)
最後にネットの辞書で調べて、「どっちでもいいんだ。」と安心しましたけど。
(ひらがなだったらその「虞れ」もない?)(笑)

例を「挙げる」とか、候補を「上げる」とか、紛らわしいですよね。
(そっちを確かめるために、辞書を引く方が多いくらいで。)
最近は、辞書の小さな字が見えにくくなっちゃって。(T_T)
辞書を引くのも一苦労ですぅ。

投稿: nanbu | 2006/05/19 22:42

いやぁ…私は最近辞書を引くのが速くなりまして。
えへ、実はパソコンのとこに電子辞書を置いてます。
(ズル~イ!っておっしゃいました?)

私は「畏れ」っていうの、なんか好きなんです。
古来、人は自然(=神)への畏れを持ちもっと
謙虚に生きていたのが、いつのまにかその心をどこかへ
置き去りにしてきてしまった。
文明の発展はありがたいことですが、畏れを残しつつ
でなければ滅びに繋がるような気がします。

それにしても「おそれ」には漢字がずいぶん色々あって、
そのほとんどが常用漢字じゃないんですね。
とてもかけない漢字が多いですけど、漢字の持つ意味で
書き分けることをしなくなったのはちょっともったいない気がします。

投稿: ポージィ | 2006/05/20 21:29

今回も大変勉強になりました♪
さすがnanbuさんですね、天気予報まで例を出していただき、とても分かりやすかったです。
「洪水の恐れ」って書くとなんとなく変ですもんね。

“恐れ”と“怖れ”
“恐い”と“怖い”…
恐怖という字の二つとも使われているのですね…
ドッチがより“こわい”んでしょうね?

投稿: ぽぱい | 2006/05/20 23:22

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

>文明の発展はありがたいことですが、畏れを残しつつ
でなければ滅びに繋がるような気がします。

うんうん、私が感じるのもまさにそれなんです。
人間が一番偉いと思っちゃうと、えらい事になっちゃいそうで。
(「お天道様に顔向けできない」みたいな感覚?)
 
>(ズル〜イ!っておっしゃいました?)

いえいえ、「いいなぁ!」でした。(笑)
私も小さい字が見にくくなってからは、@nify辞書が頼りです。(^^;)
ただ、最近それがバージョンアップされて、(やっぱり活用されてるんですね)私のIE5だと、見られなくなってしまいました。ネスケだと大丈夫なので、辞書にはそちらを使うようになりましたけど。
ただ、いちいち立ち上げるのが面倒で、また見えない国語辞典を引く回数が増えてしまいマシタ。(T_T)

投稿: nanbu | 2006/05/21 07:33

 
ぽぱいさん、コメントありがとうございます。(^^)

いつも、ぽぱいさんの着眼点には感服していますけれど。
今回も、さすがぽぱいさんだと感じ入りました!

「おそれ」ばかり考えていて、「こわい」を調べるのをコロッと忘れてましたぁ。(^^;)
えぇ、えぇ。「こわい」だと「怖い」ですよね。
(「恐い」とも書きますけど、音訓表にはない読み方のようです。)

>ドッチがより“こわい”んでしょうね?

辞書によると、
「(自分に害がくわえられそうで)体がふるえるような気持だ。」そうです。
私の勝手なイメージだと、「恐れ」が大人っぽくて抽象的な概念なのに比べて、より身近で具体的な感覚のような気がしました。(「怖いもの見たさ」って、ちょっと庶民的感覚?♪)

多数の意見が寄せられ、淘汰され、一つの項目がまとまっていく”ウィキペディア”って、ウェブの醍醐味だと思いますけど。
いろいろな見方や感じ方を知る事ができるのが、ブログの良い所ですね!(^^)

投稿: nanbu | 2006/05/21 07:34

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