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2006/06/12

水のないプール

Pool_tuyuウォーキングの帰り道。
市民プールの脇道を通ったら、プールの水が抜かれていた。

あぁ……。
あれから、もう一年経ったんだ。


ウォーキングを始めたのは、医師の勧めで仕方なく。
だから、飽きないようにと時々コースを変えたり、色々工夫していた。

それがやってみると、歩くこと自体が気持良くて。
ほどなく多摩川べりのサイクリングロードが定番になった。

風に吹かれて土手の道を歩き、いつもの所で下りると市民プールの横道に出る。

5月に始めてしばらく経った頃、その市民プールの碧く濁った水が抜かれていることに気がついた。
やがて、アルバイトの監視員らしき若い人が、レクチャーを受ける姿を目にするようになって、梅雨明け前のある日、子供達の歓声でプールが始まったことを知った。


その頃、一つの不安があった。
梅雨になったら、せっかく軌道に乗ったウォーキングもできなくなってしまうのだろうか。

しかし、それは杞憂だった。
いくら梅雨と言っても、雨が降りっぱなしでもない。止み間もあるし、梅雨の晴れ間もある。
そのタイミングを見計らえば、歩く事はそれほど難しくはなかった。

問題は梅雨が明けた後。

何しろ暑い。
お日さまは、てっぺんから照りつけるし、いくら帽子をかぶってても頭がクラクラしてしまいそう。
朝だって7時頃にはもうギンギンだし。
そこで、晴れた日だけ時間を夕方に変更し、コースも変えて、並木道の日陰を歩くことにした。

そうやって夏を乗り越え、またいつものコースを歩いてみると。
透明だったプールの水は一週間ほどで濁り始め、二週間も経つとすっかりその透明度を失った。

そして秋も深まり、水面に浮かんだ落ち葉が沈む頃、冬が来て。
日なたぼっこする鴨たちの姿が消え、プール脇の草の茂みも消えた。


冬枯れの中のウォーキングは侘びしかったけれど。
でもそんなのは、芽吹きの春になれば忘れてしまっていた。

枯れ草から顔を出した小さな芽。
目を奪われたフェンス沿いの桜並木。
日毎に濃くなる若草の色。
春が暮れて、そこに身を置くだけで心地よかった初夏。


そしてまた、めぐって来たこの季節。
もうすぐ夏が来る。

振り返れば、プール脇のこの小道は、いつもさりげなく季節を告げていた。

Sakura_pool_miti5_10pool_miti
 
 

 
 
四月にはグラウンドのフェンス沿いに桜が咲き、五月には隣の原っぱにシロツメグサの白い花が。
今は、そこも背丈のある夏草に覆われています。

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コメント

一年に渡って四季の移り変わりを見守られながらのウォーキング。
よく続きましたね。いつしか楽しみを覚えられ、まるで苦でなくなったのには、
やはりこの四季の変化の存在が大きいのでしょうね。
冬の寒さはダイッキライですが、その寒さがあるからこそ春の爆発的な
美しさもあり、夏の焼け付く暑さの思い出があるからこそ秋の寂しさにも
耐えられるのかもしれません。

下の2枚の写真、ほぼ同じところなのですよね?まるで別の場所かと
思うほどの変化です(^o^)

投稿: ポージィ | 2006/06/12 10:00

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

えへ、思いきって外に出てしまえば、気持良いんですけど。
他にしなければならない事がある時は、未だにメンドクサかったりします。(^^;)
でも、続けられたのは、やっぱり四季の変化を感じられたのが大きいですね。
(いつも土手の道を歩いているのも、それが一番感じられるコースだからだと思います。)

>下の2枚の写真、ほぼ同じところなのですよね?まるで別の場所かと
思うほどの変化です(^o^)

この時期、ちょっとの間に変わりますよね。
定点観測するつもりじゃなかったんですけど、桜と原っぱを撮った写真の隅にこの道が映っていたので、その部分をトリミングしました。(^^)
ホトケノザからタンポポ、ヒメジョオン。今はイネ科の夏草に。
道の両側の草むらも、ずいぶん成長してますよね。

投稿: nanbu | 2006/06/12 13:53

せっかく褒めていただいたのにパソ子は入院させました
娘のパソから書かせてもらってます(^^)

1年間もウォーキングを続けてらっしゃったんですか?
凄い!凄い!もひとつオマケに凄い!(^.^)
継続は力なり ですよね
私の知り合いにも ずっと続けてる人がいるんですけど
その人もやっぱり自然を見るのが好きで
それを「楽しみ」と思える人だからこそ だと思ってます

あ~しんど。。と真っ先に思ってしまう私は失格です(^_^;

投稿: miki | 2006/06/12 17:30

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

>せっかく褒めていただいたのにパソ子は入院させました

あぁ…。ダメだったんですか。(T_T)
お嬢さんのパソコンから書き込んで下さったなんて、重ねて感謝します。m(_ _)m

でも、やれるだけの事はやったんですもんね。
こころおきなく、今夜のオーストラリア戦を迎えて下さい。

mikiさんも、日々の通勤の他にラムっちのお散歩があるし。
かなりの距離を歩いてる事になりますよね。
椅子に座りっぱなしの私は、これくらいで丁度いいのかも。
おかげで、腰痛もずいぶん改善したんですよ。(^^;)

投稿: nanbu | 2006/06/12 20:53

>それがやってみると、歩くこと自体が気持良くて。

nanbuさんも立派なウォーカーですね。
ぽぱいもウオーキングを続けて2年半になりますが、習慣になるまでが大変でした。
最初の頃は他人事というか、義務感というか…
やらされている感じが強くて何度もくじけそうになりました。

でも頑張って続けているうちに、毎朝の歯磨きと同じように習慣になってしまったのです。
勿論雨の日は歩きませんが、雨が降らなかった日に(用事があって)歩けなかった日は何か気持ち悪い感じがします。

歩いていると季節を肌で感じられますので気持ちいいですよね~♪
ぽぱいは「東京が史上最高気温(41゜C)を観測した日の14時からウオーキングをした」という武勇伝を持っています(単なるアホです)(笑)

※全身ツユダクでした。

投稿: ぽぱい | 2006/06/12 21:28

 
ぽぱいさん、コメントありがとうございます。(^^)

>ぽぱいもウオーキングを続けて2年半になりますが、習慣になるまでが大変でした。

そうそう、義務感を感じてしまうと辛いですよね。
ぽぱいさんもウォーキングをなさっているのは伺ってましたけど。
2年半も続けてらっしゃるとは知りませんでした。(・o・)
ということは、冬の頃始めて、もう3回も冬を乗り越えられたんですね。
その大変さ、身に沁みてわかります。m(_ _)m

>毎朝の歯磨きと同じように習慣になってしまったのです。

はいはい、そうなんですよね!(^o^)
冬の寒い朝、洗面所に行って歯を磨くのはメンドくさいですけど、しないと気持悪いですもんね。

それにしても、史上最高気温の日(14時って一番暑い時間帯でしょ?)のウォーキングなんて、まさに武勇伝ですね!
ちなみに、私はその日('04年7月20日)一日中五十肩にホカロンを貼ってて、死にそうになってました。(笑)

※家の中でツユダクでした。(^^;)

投稿: nanbu | 2006/06/13 08:17

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