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2006/09/23

気の早い金木犀

06_9_21kinmokusei今日は秋分の日。
そしてこれは、一昨日の朝のこと。

家内は台所でお弁当作り。
掃除機をかけ終わった私は、洗濯ものを干そうとベランダへ。
(ヤマヘシバカリニではありません)

その時、一瞬の内に懐かしい感覚に捕らわれた。

「あ……。」

この感触は何だろうと思ったら、香りだった。
掃き出し窓を開けてベランダに出た瞬間から、キンモクセイの香りに包まれていたのだ。


幾百の花々が咲き匂う春。
それに浮かれている私は、沈丁花の香りには気づかない。
なのに、この香りだけはすぐに気がつく。
もの寂しい秋に、ふっとその隙間を埋めてくれるからだろうか。

暗い夜道に、ポツンと灯る電信柱の明かりのように。


しかし、それにしても早すぎる。

かつて「体育の日」が10月10日だった頃、その日に気づいた年もあったのに。
それが、秋分の日より前に気づくなんて。

慌てて一階の庭を見下ろしたけれど。
金木犀の葉の間からは、チラホラ黄色い点が見えるだけ。
それが、こんなにも匂い立つなんて……。


ただでさえ日足が短くなって、気が急いているこの頃。
まるでその気持に、追い討ちをかけられているよう。

これじゃ心の準備が追いつかない。と、一たんは恨めしく思ったりしてみても。

色とりどりの姿で競いあう幾千の花々。
その中にあって、香りでその存在がきわだつ金木犀。

なんと風雅な……。

そのたたずまいは、やはり奥ゆかしい。

06_9_21kinmokusei2
 
遠くからだと
わからなくても
近寄ってみると
チラホラ花が咲いてました

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コメント

nanbuさん、TBとコメントありがとうございます ♪
お返事書く前に飛んできました。

一昨日から金木犀がふわっと香るたび、幸せ感に浸っています。
同時に忍び寄る一層の物寂しさには、いっとき目をつぶって…

金木犀の香りにも陶然となっていますが、nanbuさんの文にも酔いしれました。
なんて風雅に纏められたんでしょ。

>幾百の花々が咲き匂う春。
>それに浮かれている私は、沈丁花の香りには気づかない。
>なのに、この香りだけはすぐに気がつく。
>もの寂しい秋に、ふっとその隙間を埋めてくれるからだろうか

この部分なんて最高(^^)

投稿: ポージィ | 2006/09/23 11:00

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

そう言っていただくと、ちょっと照れてしまいますが。(^^;)
この春に、ポージィさんのところで沈丁花の記事を拝見して。
今年、初めてその芳香に気がつきました。
今まで、よっぽど春に浮かれてたんですね。(笑)

そんな贅沢な春に比べると、秋はどうしても物足りなさを感じてしまって。
でも、香りで季節を感じるのも一興ですよね。
そんな風流が似合うのも、また秋の魅力かな?なんて思ったりしています。(^.^)

ポージィさんがおっしゃってたように、もしや今年は二度楽しめたり?
(そうだったらイイのにな♪)

投稿: nanbu | 2006/09/23 12:50

不適切な言い方をさせてもらえば
去年は気持ち悪いほど咲きました(^_^;
門の横に植えてあるので 出かける時 帰って来た時
いつも存在感溢れる香りがお出迎えしてくれたんですが
今年はまぁだ全然です しかもツボミも少ない、、
あんまり期待しないでおきます(^^)


投稿: miki | 2006/09/24 12:42

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

あは♪ 存在感溢れてますか?
ウチは漂ってくる程度なんですが。
門の横に植えてあると、溺れるほど溢れちゃうのかもしれませんね。(^^;)

>今年はまぁだ全然です しかもツボミも少ない、、

私も、去年に比べてツボミが少ないと感じてました。
植物はどうしても気候に左右されるから。
年によって、豊作だったり不作だったりの変化があるんでしょうね。
今の時期に咲いちゃう方が不思議なくらいで。
まだツボミなのが例年のパターンですよね。(^.^)

投稿: nanbu | 2006/09/24 15:57

隣の家に金木犀の木があるのですが今年はまだ香ってきません。
でも,3日前に今年初めての彼岸花を見つけました。
自然界は不思議ですね。悠久の昔から変わることなく時期が来れば花を咲かせるのですから。

ギンモクセイというのもありますね。
実家近くの公園に巨木がありました。
葉っぱはひいらぎのようにとげとげだったような…
それとも ひいらぎ = ギンモクセイ なのか…

あとで調べてみましょう。

投稿: ろーど | 2006/09/25 02:16

 
ろーどさん、コメントありがとうございます。(^^)

そちらでもまだですか。やはり西日本方面は例年通りなんですね。
でも、彼岸花はちゃんとお彼岸に咲いてくれて。
「彼岸花」という命名が、ますます頷けますね。

>悠久の昔から変わることなく時期が来れば花を咲かせるのですから。

そうですよねぇ。
人間の世界が、どんなに激動の時代を迎えていても、そこに変わらずに佇んでたんですもんね。泣いてても、笑ってても、目を遣ればそこで咲いている。
まさに「悠久」という言葉がピッタリですね。(^.^)

>ギンモクセイというのもありますね。

えぇ、えぇ。私も昨年初めて見たんですけど。(ウスギモクセイかも?)
ごく淡い色で、香りもちょっとマイルドな気がしました。
ただ、それ以外あんまり覚えてないのは、やっぱり浮かれてたんでしょうか?(^^;)

投稿: nanbu | 2006/09/25 08:08

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そういえばきんもくせいの季節ですか。周りの人はきんもくせいの香りが好きだと言う人が多いけど私はちゃんと香りを嗅いだことがないような気がする。鼻が悪いのも手伝って。 [続きを読む]

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