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2006/10/14

鼎の軽重

Sizuku_murasakiイラストの仕事で、コンピュータが便利な事。
それは、何と言っても色付け。

筆の場合、チョットした事でムラになっちゃうから。
それこそ息を殺すようにして色を塗っていたものだ。

それが、バケツツールでクリックするだけで、均一な色が塗れるなんて夢みたい。

とはいえ、元となる線画のイラストは、未だに手描きが多い。
コンピュータが描き出す線は揺るぎないけれど。
手描きの線も、なかなかに捨てがたい味がある。(しかも早い!)


先日も、とある社内報のアンケートに寄せられた、投稿記事に添えるカットを描こうとしていた。

ただ、何せ3cmほどの小さなスペース。
ちょっとしたワンポイントのイラストしか描けない。
例えば武道館のコンサートだったら、屋根のてっぺんに乗っかってるタマネギにしてみたり。(爆風スランプですね)

そして、今回のテーマは「自分が尊敬する人」。
内容は様々だったけれど、その中に、歴史に造詣が深かった、元上司を挙げた方がいらした。
若かりし頃「君、そんな事を言うと『鼎の軽重を問われるよ』」とたしなめられたのだとか。

さて困った。「鼎(かなえ)」とはなんぞや。
漢和辞典で調べたら、二つの持ち手に三つの足が付いた煮炊き用の鍋だとか。
さらに、@nifty辞書によると

●鼎の軽重(けいちよう)を問う
〔「左氏伝(宣公三年)」より。晋の景公を破って心のおごった楚の荘王が、無礼にも周の宝器たる九鼎の大小・軽重を問うた故事による〕統治者を軽んじ、これを滅ぼして天下を取ろうとする。人の実力を疑って、その地位をくつがえそうとする。また、人の能力を疑う。

うん、これで意味はOK。
ここはやはり、鼎の絵を描くしかあるまい。

と思って検索してみると。
あな嬉しや!ちゃんとその写真が載っている、サイトさんまであるではないか。


……昔はこんな時、よく図書館のお世話になったけれど。
(その手間を惜しんだら、それこそ「鼎の軽重」を問われてしまう)
そこにズラッとならんでいた百科事典が、喉から手が出るほど欲しかった。
それが今では、インターネットで検索できるんだから、本当にありがたい。

ただでさえ狭い家。余分なスペースなんかありゃしない。

あの時、十何万円もする百科事典を買っていたら。
今頃、それに埋もれて泣いていたかもしれない。
 
Asahi_murasaki
 
 
雨上がり
コムラサキシキブが
朝日にけむって

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コメント

うわぁーん、読めませんでした「鼎」?
読みを載せていてくださってよかった~ あれ、ちゃんと変換しますね。
うーむ、「鼎の軽重を問う」も知らなかった私が無知なだけなんだゎ。
私だったら、「君、そんな事を言うと『鼎の軽重を問われるよ。』」と
言われても「あの…それはどういう意味でしょうか?」と聞いて呆れられるのが
おちです。
それにしても、nanbuさんのお仕事は実に広範囲の知識が必要ですね。
「鼎」なんてもの、見た事も聞いたこともありませんよぉ。
ネット検索でたいていのものが見られる昨今、本当にありがたいですね。

して、3cmスペースにはnanbuさんの手描きの鼎が添えられたのでしょうか(^^)
拝見したいものです…

投稿: ポージィ | 2006/10/14 17:53

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

>うわぁーん、読めませんでした「鼎」?

ふつう読めないですよねぇ〜。(・o・)
(私なんか、「軽重」も「けいじゅう」だと思いましたもん。)
「県」の字の真ん中に、鏡を置いて左右対称にしたような字。
私も見たのは初めてです。
読めないと検索することもできないから、必死で漢和辞典を引いて。
(「てい」とも読むようですよ)
あの時、「『県』だったらどんなにかイイのに…」と思いマシタ。(T_T)

>手描きの鼎が添えられたのでしょうか(^^)

はい。せっかく調べたんだからと、しっかり描かせていただきました♪
掲載されたものだから、勝手にUPするのは控えましたけれど。
ま、兎の耳のような持ち手がついた、大仰な鍋の絵と思って下さいませ。(^o^)

投稿: nanbu | 2006/10/14 20:25

詠めない 書けない 意味も知らない
3拍子揃った文字「鼎」(でも一発変換!)
昔の欽どこ一家の「のぞみ かなえ たまえ」
この3姉妹を思い出したぐらいのレベルです(^_^; 

♪もしも~明日が~晴れ~な~らば~

庭に コムラサキシキブに似てる
紫の実がついてる木があるんですけど
名前がわからない、、こんなレベルです(^_^;

投稿: miki | 2006/10/14 22:39

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

>3拍子揃った文字「鼎」(でも一発変換!)

そうそう、それ!
なのにちゃんと変換されるのが、嬉しいような悔しいような…。(^^;)
やっぱ、欽ちゃんファミリーの「わらべ」を思い出しますよね。
(私もそれで「かなえ」と覚えられました)
でも、『もしも明日が』は、『もしもピアノが弾けたなら』がジャマして、メロディーが思い出せません。(T_T)

>紫の実がついてる木があるんですけど

おぉ!小豆色やブドウ色の実はよくありますけど、ここまで紫なのは他に見かけないので。もしかしたら、本家の「ムラサキシキブ」かもしれませんね。
私もポージィさんの所で見ただけなので、ニュースかもしれませんよ!(・o・)

投稿: nanbu | 2006/10/15 07:19

素敵なnanbuさんの記事も、
ついつい上司と結びつけて考えてしまう、
このごろ気分がどんよりしている私です。

「鼎の軽重を問う」の説明にある、“人の能力を疑う”気持ちが、
今の私にあるのですが、ふりはらおうとしても頭から離れません。
がしかし、mikiさんの、「のぞみ かなえ たまえ」の文字を見て、
いまさらそういうことだったのかとわかった自分の無知に、
しょーもないやつだな、私って。と楽しい気持ちにさせていただきました。
早く楽になりたいです・・・。

投稿: koko | 2006/10/16 12:37

 
kokoさん、コメントありがとうございます。(^^)

うんうん。お気持ち分かります。
私も小説を読んでいるような展開で、気を揉んでしまったくらいなんですが。
そばで見ているkokoさんにとっては、たまらないでしょうね。

でも、その方も案外底が浅いようにも見受けられますし。
早晩解決に向かうような気がしてます。

>早く楽になりたいです・・・。

そちらは風通しのよい所ですもん。
風さえ吹けば、暗雲も飛んでいくんじゃないでしょうか。
私には、すでに風が吹いているように思えるんですが…。

kokoさんの、のぞみ かなえ たまえ。(^.^)

投稿: nanbu | 2006/10/16 16:32

♪あ~いっする~ 人よ~ 傍にいて~

「もしも明日が」の最後のフレーズ
これでも思い出せませんか?(^^)
だったら こちらを↓

http://www.hi-ho.ne.jp/momose/mu_title/moshimo_ashitaga.htm

それと 
庭にある紫の実をじっくり見たら
葉の形といい「コムラサキシキブ」のようです
ニュースにならなくて すびばせん(^_^;

投稿: miki | 2006/10/16 19:38

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

はいはいはい、はい!思い出しました♪

>♪あ〜いっする〜 人よ〜 傍にいて〜

↑「あ〜いっする〜」がポイントですね!
教えて下さったサイトさんも覗いてみましたが、改めて読んでみると、とってもしみじみとした歌詞だったんですね。
mikiさんのコメントで、kokoさんも楽しい気持になったとか。
私も同感で〜す。(^o^)

>ニュースにならなくて すびばせん(^_^;

いえいえ、でも本当に奇麗な紫色ですよね。
mikiさんのお宅にはコムラサキシキブもあり、っと。(メモ)

投稿: nanbu | 2006/10/16 20:35

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