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2007/02/05

癒しの喫茶店

Himeakahateha_upあらかたの日本人がそうであるように。
私は結構人目を気にする方だと思う。

でも、自分がやりたい事は、案外ためらわずやってしまったりするところもある。

それは、ウチの子がまだ小さかった時も例外ではなかった。
前ダッコでお散歩に行ったり、公園デビューしてみたり。


ただ、好きでしていたとはいえ、同時にまた焦りも感じていた。

とにかく一日中目が離せない。
子供を見張っているために、トイレのドアは常に開いたままだったくらいだから。
(今でも時々そのクセが出ちゃったりして……)

そんな生活が嫌なわけではなかったけれど。
社会と隔絶しているような不安と背中合わせでもあった。
(普段から打合せも電話で済んでるから、ほとんど家にいたし)

以前は、洒落たお店があれば当然のように入っていたのに。
自分も、その場にふさわしい人間でありたいと思っていたのに。

なにより、自由に行動できた。
それがどんなに貴重な事なのかというのを、思い知ったのだった。


飢餓感と言ってもいいようなその感情。

それに駆り立てられて、当時の私がしていた事は「喫茶店に入る」というもの。
お散歩の途中とか、たまに街での所用があった時、よく入ったりしたものだった。
(子連れでもヒンシュクを買わないようなお店や、空いている時間帯を見極めてだけれど)

子供が大人しくしていられる時間などタカが知れている。
しかし、短時間でもいいから入りたかった。

熱いコーヒーだったりしたら、それこそ冷めるのを待つ時間さえない。
まるで苦労するために入っているようなものだったけれど……。
それでも「喫茶店に入った」という事実は、私の渇きを癒し、安心させてくれた。


それが今じゃ、くつろぐのはもっぱらファストフードのお店。
最後に喫茶店に入ったのがいつだったのかさえ思い出せない。

それでも充分満足出来るのだから。

人間の欲望とは、置かれている環境でコロコロ変わるものなのかもしれない。
 
Himeakatateha
 
 
ひなたぼっこしていた
ヒメアカタテハ(たぶん)
ビオラとの映りが
あんまりキレイだったので

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コメント

昔は仕事中、よく「サボール」という名前の喫茶店に入り浸っていました(笑)
そのままやないか~い!って突っ込まれそうな店名でしょ?
あと「いつものところ」って名前のお店もありましたよ。
「じゃあ“いつものところ”で!」って言うと隠語みたいで面白かったです♪

>ヒメアカタテハ(たぶん)

お~凄い!専門的な名前をご存知なのですね。
なぜタテハっていうのか本当の理由は知りませんが、(羽を立てて停まるからかな~?)なんて思っていました。
アゲハは(とまっている時、たまに羽を上げるからかな~?)なんて思っていました。
たぶん違ってま~す(^^ゞ

投稿: ぽぱい | 2007/02/05 20:56

 そういえば落ち着ける喫茶店というのは最近ないですね。僕も行かなくなってかなりになります。
 街を見渡すと、ファーストフード店か、はたまた大手コーヒーショップチェーンとかで若い子がタムロしてたりするんですよね。そんでもっていつも大声が溢れてる。それが「ウザい」と思う僕はもういい歳かもしれません。

 昔ながらのソファがあって、趣味の筋が一本通ったBGMが流れていて、黄色い電球の下で変なマスターが週刊誌を読んでるような喫茶店って減りましたね。んまそういうのって儲けにならないんだろうけれども、やっぱ寂しい。

投稿: ろぷ | 2007/02/06 06:33

 
ぽぱいさん、コメントありがとうございます。(^^)

「サボール」、とってもくつろげそうな喫茶店ですね♪
(面白すぎて、一行目を読んだ時ネタだと思ってしまったくらいです)(笑)
「いつものところ」のネーミングなんて、もうそれだけで感動的。
その名前を思いついた人は最高ですね!

>たぶん違ってま〜す(^^ゞ

ヒメアカタテハ、図鑑を見たら模様が似てたっていうだけなんですけど。
どうしよう、昆虫に詳しいぽぱいさんにそう言われたら不安になってきました。(・o・)
ぽぱいさんは優しいから。
さりげなく間違いを教えてくれてるような気がするんですけど。(^^;)

投稿: nanbu | 2007/02/06 09:35

 
ろぷさん、コメントありがとうございます。(^^)

この頃、喫茶店自体あまり見かけなくなりましたよね。
以前は「ルノアール」とか、広くて静かな(値段もお手頃な)喫茶店がありましたけど。
今はどうなっているんでしょう。(いかにも採算が合わなそう)

>黄色い電球の下で変なマスターが週刊誌を読んでるような

昔ながらの喫茶店には、そんなマスターがいそうですね。
外とお店の中とで時間の流れ方が違うような。
そんな空間と時間で味わうコーヒーだったら、ひと味ちがうかもしれませんね♪

投稿: nanbu | 2007/02/06 09:44

行きつけの喫茶店があって、顔なじみのマスターがいつも
温かく迎えてくれて、話したい気分のときはさりげなく相手をしてくれ、
一人静かに過ごしたいときはそっとしておいてくれ、心から寛いで過ごせる…
そういうの憧れなんですよ~昔っから。小説なんかの世界では時折登場しますよね。
未だにそういう場所は確保できず、一人ではいるとファーストフード店ですら
落ち着けずに食べ物・飲み物の味がイマイチよく分からないという体たらく。
こういう傾向は女性の方が多いようですが、どうしてなんでしょうねぇ。
箱入り娘育ちだからかしら~ オホホッ (-_-;)
そうこうするうちに、求めているような喫茶店は姿を消しつつあるような気もします。
nanbuさんは熱いコーヒーで火傷しそうになりながらも、癒しの異空間と時間を
楽しみにしていらしたのですね。

「サボール」「いつかどこかで」の楽しい名前にはびっくり!(^^)
愛知は独自の喫茶店文化が発達していて、独自メニューを持った楽しい
喫茶店も多い(かった?)のですよ。
夫と付き合っていた頃行った喫茶店には「サン・ローズ」「古時計」「木の詩」
「琥珀」「豆鉄砲」「アリス」「キャロット」などなどの名前がありました。
愛知県は豊川・豊橋近辺です。ファンタジーな名前♪

ヒメアカタテハにもびっくりです。タテハチョウがこんな時期にもう!?

投稿: ポージィ | 2007/02/06 11:13

「喫茶店」というものが少なくなりましたよね。
私がよく入ったのは、やはり学生の頃まででしょうか。

そこまでして喫茶店に入ったnanbuさんの気持ち。
サラリーマンの男性に、どれだけ共感される方がいらっしゃるでしょうか?
と、私は思ってしまいました。

>社会と隔絶しているような不安と背中合わせでもあった

これですよね。
私など、平日に休みをとって街を歩いていることにすら、
後ろめたさを感じることもあるくらいです。
でも、案外社会と隔絶しているのはサラリーマンのほうかもと
最近は思っているんです。
サラリーマンをやっていることを理由に、
学校や親同士のかかわり、近所との付き合いから逃げている人が多いから。

nanbuさんの感受性や包容力は、
いろいろなことにきちんと対峙してきたことによるものだと感じます。
ああ、nanbuさんの記事には癒されます・・・・

投稿: koko | 2007/02/06 12:27

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

うんうん、主人公を静かに見守っていてくれるマスターがいるようなお店。
そんな喫茶店がよく登場しますよね。
実際には、私もそんな喫茶店は見つけられませんでしたけど。(笑)

>箱入り娘育ちだからかしら〜 オホホッ (-_-;)

あは♪ 「オホホッ」と顔文字の間の空きが多くを語ってますね!(^o^)
でも、そういう女性って多いみたいですね。
活発だと思っていたら「一人じゃ入れない」とか。そんな話を聞いて驚いたことあります。
今考えるとなんであんなに入りたかったんだろうと思いますけど。
やっぱり日常と違う異空間に、社会との接点を求めてたんでしょうか。

>愛知県は豊川・豊橋近辺です。ファンタジーな名前♪

あ、愛知県と言えば喫茶店のモーニングサービスですもんね!
ご主人との思い出の喫茶店も、それぞれに考え抜いてこだわったネーミングだというのが伝わってくるような素敵な名前ですね♪

タテハチョウ(なんでしょか?)2月1日に撮った写真なんですよ。(^o^)

投稿: nanbu | 2007/02/06 14:49

 
kokoさん、コメントありがとうございます。(^^)

>私がよく入ったのは、やはり学生の頃まででしょうか。

『学生街の喫茶店』なんてフォークソングがあったくらいですもんね。
あべ静江さんの『コーヒーショップで』とか、
あの頃は学生と喫茶店をテーマにした曲も多かったですよね。

>私など、平日に休みをとって街を歩いていることにすら、
後ろめたさを感じることもあるくらいです。

あぁ〜!そうそう。きっとその気持なんだと思います。
中高生の頃、学校の設立記念日とか試験休みとかで、
自分だけ遊んでる時に感じた後ろめたさを思い出してしまいました。
自分が所属するべき場所にいない、という心細さに似てるかもしれません。

自分としては、包容力と対極にいるような気もするんですけど。(笑)
でも、そう言ってもらえて嬉しいです。(^^)

投稿: nanbu | 2007/02/06 14:50

喫茶店へ1番良く通ったのは高校生の頃です
これだけで箱入り娘でなく
ヤンチャ娘ぶりがわかるでしょ(^_^;

カウンターだけで8人ぐらい座ったら満席
話の解るママさんがひとり。。
そこへ友達と学校帰りに寄って 色んな話を聞いてもらうのが
学校へ行く楽しみ?のひとつでもありました(^^)
働き出してからは 職場の近くの店へ行き
休みの日に出かければお気に入りの店へ行ったもんです
そうそう 高校時代はアルバイトも全部喫茶店でした
それぐらい切っても切れない生活をしてました

それから結婚 出産 育児が忙しくなり
行くこともなくなってましたが
最近になって またひとりでフラっと入ったりしてます
これが意外とホッとできる瞬間でもあります♪


投稿: miki | 2007/02/06 17:19

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

mikiさんはオシャマさんだったんですね♪(^o^)

>そこへ友達と学校帰りに寄って 色んな話を聞いてもらうのが
>学校へ行く楽しみ?のひとつでもありました(^^)

話の解るママさんがいて。
そんな人に話を聞いてもらえるだけで楽しいって気持わかります。
ポージィさんのコメントにもありましたけど、
まるで小説やドラマに出てくるような喫茶店ですね。

なんとアルバイトまで喫茶店だったんですか。(・o・)
mikiさんにとって、それくらい魅力的な空間だったんですね。
さまざまな人がやって来て、しばしくつろいでいく場所。
やっぱり喫茶店には、人を惹き付ける何かがあるのかもしれませんね。

>最近になって またひとりでフラっと入ったりしてます

それって、とびきり贅沢な時間の過ごし方ですよね。
なんか、久しぶりに素敵な喫茶店に入ってみたくなりました。(^^)

投稿: nanbu | 2007/02/06 21:54

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