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2007/12/03

わび・さび

私には茶の湯の心得はないけれど。
その凛とした世界は、ちょっとした憧れ。

先日も、何気なく茶道に関するサイトを検索していたら。
そこには、こんなことが書かれていた。

「わび・さび」とは、「わびしい、さびしい、という満たされない状態を認め、慎み深く行動すること」なんだとか。(「日本文化いろは辞典」より)
http://iroha-japan.net/iroha/C01_accomplish/01_sado.html


Susuki今までよく耳にしていた、この「わび・さび」。

なんとなく漠然としたイメージしか持っていなかったけれど。この言葉に出会って、それがやっと像を結んだというか。
ストンっと、素直に心の中に入ってきた。

なんと、満たされない状態を受け入れるのが「わび・さび」の心とは。


飾り立てた美しさはわかりやすい。

けれど、それらを削ぎ落としていった後に残るのは。
本来の素材の良さだったり、たたずまいの美しさ。
立ち居振る舞いや身のこなし、所作の美しさ。

見つけようとしなければ、気づかないもの。
目を凝らさなければ、見えてこないもの。

満たされない侘びしさ、寂しさの中に、そんな何かを見い出そうとする姿勢が「わび・さび」の心なのだろうか。
そこに浮かび上がってくるものが「わび・さび」の風情なのだろうか。


空腹な時には、何を食べても美味しいように。
乾いた喉には冷たい水が染み渡る。
そんな経験をすることはよくあるけれど。

満たされていないからこそ、ささやかなものが愛しい。
それはそんな状態が、「慎み」に似ているからだろうか。


●そんなことを考えていたら、以前書いた「寂しさの形」を思い出しました。
そこで、今回のリターン雑記のはし書きに代えさせていただきます。

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コメント

リターン雑記の「寂しさの形」と、こちらの「わび・さび」拝見しました。

「寂しさの形」では、人それぞれが持つ、捉えられ離れられない
寂しさの形に思い至りつつも、だからこそ得られる喜びの大きさを
説いていらっしゃる前向きなnanbuさんを感じました。
そして、私も曖昧に何となく感覚で理解していた「わび・さび」
というのは、そういうことだったのかと、ストンと胸に落ちた気がします。
わび・さびというものに心引かれ、そこに確かに存在する美しさを
感じること、多くなりました。
けれど私の場合、しみじみと美しく感じつつも同時にたまらない寂しさに
胸をえぐられるような感覚も覚えてしまいます。目で見るわび・さびの
世界には満足を覚えつつ、それによって思い出させられる
自分の内にある寂しさの方には満足を覚えることができないようです。
 
秋 ですね … … ‥ ・

投稿: ポージィ | 2007/12/03 14:51

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

「寂しさの形」の記事を前向きだと感じてもらえて、とても嬉しいです。
リターン雑記を始めた時に書いたように、これも常に頭の片隅にある想いなんですよね。
こういったネガティブな記事をアップする時は、いつも逡巡しているんですが。
今回「わび、さび」の意味を考えてみて、少しでもポジティブな視点で読んでもらえるかもしれないと、思いきってアップさせていただきました。
でも、ポージィさんはこの季節になると感傷的になってしまうんですよね。
もし、胸をえぐられるような感覚を呼び覚ましてしまったとしたら、申し訳ないです。
(「秋 ですね … … ‥ ・」の一行に万感の想いが込められているように感じました)
ただ、私もこの季節だからこそ頭の引き出しから転がり出てきたような気がするし。
一年に一度そんな季節が巡り来るのもまた、自然の理なのかもしれないと思っています。

投稿: nanbu | 2007/12/03 18:17

nanbuさん、こんばんは~。
何気なく茶道に関するサイトを検索するというだけで、一般の人と比べたら格段に「茶道」寄りだと思いますよ~。
ぽぱいはお茶が大好きですが、茶道はまるで興味がありません(;^_^A
でも今回「わび」「さび」の意味を初めて知り、奥の深さを感じました。

>“満たされない状態を認め、慎み深く行動すること”

ぽぱいは満たされない状態を認めたくないので、派手に騒いでしまうタイプですから、まったく逆ですね~(笑)

投稿: ぽぱい | 2007/12/03 22:00

ぽぱいさん、こちらにもありがとうございます。(^^)

いえいえ。我慢できないタイプの私は、おぼろげなその輪郭を想像するだけでとても自分からは飛び込めませんが。
それでも否応なくそんな状況になる時は、こんな風に考えられたらいいなと思いました。

>まったく逆ですね〜(笑)

う〜ん、そうでしょうか?私は、ぽぱいさんは逆じゃないと思っているんですけど。
電車で席を譲ったり、献血したり。
それを実際に行動に移せるのは、その内面の表れだと常々敬服しているんですよ。
一日の仕事を終えて、「このために生きている!」と感嘆しながらクレヨンしんちゃんのお父さんが飲む風呂上がりのビールは、いかにも美味しそうな気がします。(^o^)

投稿: nanbu | 2007/12/03 22:27

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