文字詞(ことば)
今までに見たこともないような、難しい漢字は多々あって。
そんな字のことを、以前ある方から「初お目文字でした」とコメントしていただいた時。
さり気なさすぎて、その面白さに思い至らず。
それが「お目にかかった」と「文字」の掛け詞だと気づいた時には、感動のあまりしばし呆然としてしまった私。
(それまでに二、三日かかったのもどうかと……)
さて、こういった言葉に目がない私は、先日の記事でも使っちゃいましたが。
ちなみに、お馴染み@nifty 辞書によると
●めもじ【目文字】大辞林 第二版より
〔「めみえ」の文字詞〕お目にかかること。おめもじ。〕
とのこと。
(ただし「お目文字」は女性語らしいので使用上の注意をよくお読み下さい)
この「文字詞(ことば)」。
もともとは室町時代の宮中の女房言葉だったようで。
最初の一字の後に「文字」を付けるのが特徴らしい。
「杓文字(しゃもじ)」は現在でも使われているし。
逆毛を立てた髪の中に入れたり、日本髪を結う時に添えたりする「髢」も、もとは「髪文字(かもじ)」だったそう。
(辞書には【▽髪文字/▼髢】と両方載ってます)
その他「腰巻き」や「浴衣」のことを「湯文字(ゆもじ)」と言ったり。
「ひもじい」も「饑(ひだる)い」→「ひ文字」の形容詞化なんだとか。
そうやって考えてみると。
「あなたに『ほの字』」なんていう艶っぽいセリフ。
これも文字詞から来てたんですねぇ。
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コメント
>その他「腰巻き」や「浴衣」~
そうなんですか、聞いたことなかったけど、そういう風に言うんですね。
そう言われてみれば、黒文字というものもありますね。ワタクシは普段使わないけど。奥床しい言葉ですね。
投稿 coldgin | 2008/04/13 09:39
coldginさん、コメントありがとうございます。(^^)
入浴のための「湯具」で「湯文字」だそうですけど、私も今回調べてみて初めて知ったんですよ。
黒文字も知らなかったんですが、さすがcoldginさん!
なんと「つまようじ」のことだったんですね!!
こうしてみると、今に残る文字詞はまだまだありそうですね。(^o^)
●追記:スミマセン。黒文字は文字詞ではないようです。名前の由来をポージィさんから教えていただきました。↓
投稿 nanbu | 2008/04/13 11:36
「のの字」ってのはどうなんでしょう? これはちょっと違うニュアンス?
でも、編集者のくせにモノを知らないということで定評がある私にとって、とても勉強になる記事でございました。
今度、終始一貫して古語で語り合う「にこけん」を開催しますか? いとをかし。
いや、みんな無口になっちゃうか。
投稿 yochy | 2008/04/14 14:39
yochyさん、コメントありがとうございます。(^^)
おぉ! 恥ずかしそうにうつむいて畳に人差し指で書く「のの字」。
独断と偏見と個人的好みで「ほの字」の妹とさせていただきますっ♪
>いや、みんな無口になっちゃうか。
懐かしのTV番組「ジェスチャー」みたいになっちゃうかもですね。(^o^)
でも、最近言葉がスグに出てこなくて「ほら『あの』時の『あれ』」とか身ぶり手ぶりで言ってる私は、すでにそれに近かったりして。(笑)
投稿 nanbu | 2008/04/14 16:22
相変わらずnanbuさんのblogはためになりますね~。
今回は「杓文字(しゃもじ)」には驚かされました。
オイラが知っている文字詞といったら絵文字と顔文字ぐらいでしょうか(笑)
>いとをかし…
非常にお菓子が食べたいという意味ですよね(笑)
ところで昨日、巣鴨の甘味処でnanbuさんにそっくりな方を見かけましたが…
巣鴨には行かれてませんよね?
投稿 ぽぱい | 2008/04/14 19:59
ぽぱいさん、コメントありがとうございます。(^^)
ね〜。(・o・)
私もあの「しゃもじ」が「杓文字」だと知って驚きましたが。私は未だにどっちが絵文字でどっちが顔文字だったか、考えるのに2〜3秒かかってます。(コッチが顔文字ですよね→)(^^;)
そういえば「いとを菓子」と「いとお菓子」。両方ともぽぱいさんの記事のタイトルにありましたよね。
私も甘いものは好きなんですけど、残念ながら巣鴨には行ってないです。
でも「おばあちゃんの原宿」の「甘味処」ならイメージ的に合ってるかも。(笑)
投稿 nanbu | 2008/04/14 22:05
おぉ~!感動です(・。・)←「感動のあまりしばし呆然」の図
「文字詞」なんて知りもしませんでした。
おめもじとしゃもじが同郷のご出身だったとは。
いやはや、懐かしいトリビアの泉風にへぇぇぇぇぇっ!!と
叫ぶばかりで言葉が浮かびません。
楽しいお勉強になりました。
(楊枝の黒文字は、クロモジという木から作られたことから、
そう呼ばれるらしいです… でもって、クロモジの木肌に
ある黒い点々を文字に見立てたのが木の名前の由来だとか)
投稿 ポージィ | 2008/04/15 09:56
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)
展示会お疲れ様でした、一息つけましたでしょうか。
後ほど伺わせていただきますね。
>クロモジという木から作られたことから、
そう呼ばれるらしいです…
あっ! そうか!! (・o・)
黒文字のコメントをいただいて調べた時には「なるほどぉ!」と感心するばかりでしたが。文字詞の場合、辞書にそう記されてますもんね。(改めて調べ直してみたらその記述がありませんでした)
教えてくださってありがとうございます。(^o^)
投稿 nanbu | 2008/04/15 12:07
ほえ~。。(・o・)
しゃもじの生産日本一の広島に住んでいながら
「杓文字」と書くなんて知りませんでしたぁ!
で、少し調べたら お味噌汁などを掬う「おたま」
これは「お玉杓子」と言うのにもビックリ(・o・)
カエルの子のオタマジャクシが この語源だと知って
またまたビックリでした(・o・)
投稿 miki | 2008/04/15 18:55
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)
またまた、あぁっ! でした。(・o・)
なんと「お玉杓子」ですか!!
(遠い昔、聞いたような気がゾワゾワとしてきました)
「杓子定規」なんて言われますけど、汁用の「杓子」が「お玉杓子」で、飯用が「杓文字」なんですね。
教えてくださってありがとうございます。(^o^)
しゃもじの生産日本一と伺って思い出したんですけど。
たしか広島カープの応援団は、巨大なしゃもじを使ってましたよね♪
投稿 nanbu | 2008/04/15 19:44
この系の文字ことばって、あまり使わない方がいいと僕なんかは教えてもらいました。まず通じなくなってきてるってのもあるけれど、なんていうか隠語っぽい響きもあるからだそうな。
でも僕なんかはこの文字ことばって結構好きですけどね。女性のかもじがはらりと額にかかってたりなんかしたら美しいじゃないですか。大正浪漫じゃないですか。
そんでもって和服をきれいに着こなして我が家にやってくるのですよ。ちょうど僕がいなかったりして「では次回にでもおめもじ、かないましょうか?」とか言うのですよ。ふろしきにお酒なんかくるんでてさ。
ああ、美しい国、ニッポン
脳内妄想ショーは尽きません。
投稿 ろぷ | 2008/04/20 15:29
ろぷさん、こちらにもありがとうございます。(^^)
そうですよね、きっと宮中女房の隠語だったんでしょうね。
ダイレクトに言うのをはばかって「○字のあれ」みたいに。
(艶っぽい言葉に特に似合うような気がします)
そんな秘め事っぽい感じが好きなんですよね。
>ふろしきにお酒なんかくるんでてさ。
そういえばCMでお酒の瓶を包んだふろしきを見たことありますけど、とっても美しいですよね。
変幻自在に形を変えて、ふわっと包み込んで。でもしっかりとした安心感があって。
そんなたおやかさは、夢路の絵に描かれた女性に通じるかもしれませんね。(^o^)
投稿 nanbu | 2008/04/20 19:35