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2008/05/31

いってんにわかに

Anunそれまで晴れてたのに、急に雲行きが怪しくなって。
いまにも雨が降り出しそうになる。

そんな時きまって頭に浮かぶのは「いってんにわかにかき曇り」のフレーズ。

そしてその後いつも思うのは。
この「いってん」は「一天」だったっけ?
という一抹の不安。
(意味からすれば「一転」でもいいような気がしちゃって)


パソコンを立ち上げるには時間がかかるし。
手っ取り早く本棚の三省堂国語辞典を引いてみると。

●「一天」
「大空。空全体。」とあるけれど、用例は「一天万乗」のみ。

仕方なく、次に
●「俄(にわか)」で調べてみると。
「一雨・一に空がくもってきた」。
(一時的な雨のことだと思ってたら、急に降り出すから「俄雨」だったんですね)
と、当たり前のことに感激したものの。私が欲しいのは「一天俄に〜」の確証。

最後の手段として
●「掻き曇る」にすがってみると。
「くもる」を強めて言う言葉。「一天にわかに一」とあった。

よかった。やっと出てきた。
私が探していたパズルの答は「一天俄に掻き曇り」。
これでメデタシメデタシ。


……それにしても、「掻き〜」には語意を強める意味もあったとは。
そこで、ついでに「掻き」が付く言葉を探してみると。

掻き合わせる/掻き抱く(いだく)/掻き起こす/掻き口説く/掻き暮れる/掻き消す/掻き込む(「飯をかっこむ」のアレですね)
他にも、掻き出す/掻き立てる/掻き卵(かきたま)/掻き鳴らす/掻き退ける/掻き混ぜる/掻き回す/掻き乱す/掻きむしる等々。

いっぱいあって、ちょっとトクした気分。
探してた例文にはなかなか辿り着けなかったけど。思わぬ収穫にニンマリ。


とはいえ、後日(この記事を掻いてる、じゃなくて書いてる今日)念のため @nifty辞書で「一天」を調べたら。一発で「—にわかにかき曇る」がお出ましに。

あらぁ……。
あの時面倒がらずにパソコンを立ち上げてたら、こんな苦労はしなかった……けど。

それだったら記事のネタにもならなかったんでした♪

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コメント

昨日、仕事絡みの飲み会が長引いてしまい。
家に着くなりバタンQ…zzz
シャワーも浴びずに寝たので一日中頭が痒く、ちょくちょく頭をポリポリ掻いていました(^^ゞ←こんな感じで…(笑)

「一天俄に掻き曇り」…
今回の言葉も初めて聞くものでした(さすが博学のnanbuさんです)。
それにしてもパソコンが立ち上がるまでの時間って長いですよね~。
だからオイラは常にスタンバイ状態にしています。
普段モニターは真っ暗ですが、マウスを動かすだけで一瞬にして起動するので楽ですよ♪

投稿: ぽぱい | 2008/05/31 20:35

 
ぽぱいさん、コメントありがとうございます。(^^)

<(^^ゞ←こんな感じで…

↑ぽぱいさん、グゥ〜♪
「掻く」からこの顔文字が出て来るとは思いもしませんでした。(^o^)
今まで自分のパソコンでは変換できないとばかり思ってたんですけど。
「いすず」を変換したら一発で「いすゞ」が出てきて驚きました。(・o・)

そういえば、ウチの子もパソコンはずっとスタンバイ状態にしてます。
(学校から帰って起動したら寝るまで)
なんだか気になっちゃって、私も家内もすぐ「終了」(ウィンドウズの場合は「シャットダウン?」)しちゃうんですけど。
もしかしたら、そんなにマメに電源を切ってるのはウチだけだったりして。(^^;)

投稿: nanbu | 2008/05/31 22:25

例として挙げられてる「掻き」がつく言葉の中には
使ったことのない(知らなかった)のもいっぱいです
私が真っ先に思い浮かんだのは 髪を「掻き揚げる」
そしたら何と!天ぷらの「掻き揚げ」と同じ字だったとは(・o・)
またお勉強になりました(^^)v

投稿: miki | 2008/06/01 15:37

 
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)

実は「掻き曇る」の項から順に拾い上げていったんですけど、「掻き合わせる」までだと思ってたら……「掻き揚げる」がありましたね。(^^;)
それにしても、試しに今「かきあげる」と入力したら。
一発で変換されるのは「書き上げる」と「掻き揚げる」の二つだけで。
「掻き上げる」が出てこないことに驚きました。
明治時代の女性の髪型を「揚巻(あげまき)」と言ったりするところに何か秘密があるんでしょうか。(・o・)

投稿: nanbu | 2008/06/01 18:10

晴天は昨日一日限り、今日からまたどよ~んとした空が続きますね。

さて 一転にわかに掻き曇り… ありゃありゃ?
誤変換になってしまいました。もう一回。
なんと!「一天」が出てきませんでした。なんで~!?
私がずっと「一転俄かに掻き曇り」と間違って使っていた証拠が
ここに残っていた、って感じです(^_^;)
電子辞書にはちゃんと「一天俄かに掻き曇り」が。

単に天候ががらりと変わることを言うのではなく、空一面が
急激に変わることを現すことばなんですね。
一転+俄か では、ダブルで強調してしまうことになるのですねぇ。
目から分厚いウロコがボロリと落ちましたです。

それにしても、語意を強める意味のある「掻き〜」のつくことばは、
激しい動きや感情の発露を感じさせるものが多いですね。
 

投稿: ポージィ | 2008/06/02 10:01

 
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)

なんだかいつ梅雨入り宣言が出てもおかしくないような雲行きになってきましたね。
(T_T)
それにしても、なんと「いってん」が「一天」に変換されないとは!(・o・)
それじゃ勘違いしても仕方ないですよね。
そしてポージィさんがそう思っていたのなら、私が「一転」かも? と不安に思っていたのも仕方ないですよね〜。(っと、チョット安心しました)(^^;)

>一転+俄か では、ダブルで強調してしまうことになるのですねぇ。

なるほど、言われてみれば確かにそうですね。
強調といえば、「涙に掻き暮れる」とか「掻き口説く」とか。
かなり切羽詰まった感じがしますよね。
ところで、「掻き〜」にはまだモレがあったようで。
「旅の恥は掻き捨て」を忘れておりました。(^o^)

投稿: nanbu | 2008/06/02 11:54

 Vary の意味に近い「掻き」は、漢字ではなくひらがなで「かき」と書いたほうが理解されやすいですよ。漢字だとどうしても「ポリポリ」ってイメージがついちゃいますからね。ほんとに「ポリポリ」のとき以外は使わない方がやさしいです。
 あと汗や恥など、身体から出る「掻き」は、これまたひらがななのですが、そうなると Vary の「かき」と区別がつかないですよね。んまぁそういうときは別の言葉を代入するのですが、しかしまー。ニホンゴ、ムツカシね。

「一転」はひとつのシーンがチェンジすること。「一天」は見えている空全体って意味ですね。
 だから「一天にわかに〜」の意味は「あれま。そら全体がイッパツで曇っちゃったよっ!!」って意味だから「一天」なんだと覚えておくと便利ですね。

投稿: ろぷ | 2008/06/06 08:07

 
ろぷさん、コメントありがとうございます。(^^)

実は記事にしようと思い立った時、過去記事も検索してみたんですけど。
二年ほど前に自分で「一天にわかに掻き曇り」と書いてるんですよね。
   (この場合も「〜かき曇り」↑なんですね)
なのに、自分じゃまったく覚えてなくて。
きっとその時も辞書を引いたんだと思いますけど。そのたびに辞書で調べるのも大変なので「これは記事にしないと覚えられない」と実感しました。(^^;)

>汗や恥など、身体から出る「掻き」は、これまたひらがななのですが
↑あっ、それもありましたね!
「汗」も「恥」も「掻く」だとは知りませんでした。(・o・)
そうやって漢字にしてみると、思わぬ発見があるのが面白いと思って記事にしてみたんですけど。
はい。これからは「ポリポリ」以外はひらがなにしようと思います。(^o^)

投稿: nanbu | 2008/06/06 09:27

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