に・へ……え?
先日の新聞の一面には、こんなタイトルの記事が。
「○○証券に改善命令へ」
……ん?
おっしゃりたいことは分かるんだけど。
イマイチしっくりこない。
「○○証券に改善命令」とか。
「○○証券、行政処分へ」なら分かるけど。
「○○証券に改善命令へ」となると、なんだか。
もっとも、どの世界にもあるのが「お約束」。
私のように、いきなり歌い出すのは危険でも。それが歌劇のお約束みたいに。
きっと新聞のタイトルには、何かお約束があるに違いない。
そこでさっそく記事を読んでみると。
どうやら
「(金融庁は)○○証券に(対し、)改善命令(を出す方向)へ(方針を固めた)」
らしい。
なんと、タイトルにはこれだけの意味が込められていたとは。
ほぼ確実だけど、まだ実行されてないから「へ」が付いてるんですね。
(「○○証券に改善命令」だと、すでに発令されちゃったみたいですもんね)
つまり「『○○証券に改善命令』へ」だったんですね。
そういえば。
「駅『に』行く」とか「駅『へ』行く」とか。
「〜に」も「〜へ」も、普段は区別しないで使っているけど。
厳密にはこの「に」と「へ」には違いがある。と、何かで読んだ気がするし。
「ネタになるかならないか」が行動原理になりつつある最近の私。
ええ。もちろん検索しましたとも↓。
●http://www.alc.co.jp/jpn/teacher/soudan/029.html
「実践日本語教育 日本語の教え方相談室:スペースアルク」さんによると。
「基本的な用法としては一般に、『へ』は動作の方向を表し、『に』は到着点を表すと教えているようです」とのこと。
なるほど!
「改善命令」を出す「方向」へ向かってるから「へ」で。
その対象である「到達点」が「○○証券」だから「に」。
分かりました。
でも、それはいいとしても。私にはもう一つ気になる記述が。
それは「若い人は『に』を使うことが多く、年配者は『へ』を使うことが多い」
…………へ? (・o・)
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コメント
>厳密にはこの「に」と「へ」には違いがある。と、何かで読んだ気がするし。
ありますね。説明しだすと抽象的で長くなるのでパスしますが(それに説明するもんじゃなくて感覚でつかむものですし)、きちんとありますよ。
僕は新聞記者さんのブログを読んでいるのですが、そこに「タイトルはすごいいっぱいの意味を要約してつけている」みたいなことを書いていました。すごいですよねプロって。
それでもやっぱこのタイトルは失敗してますよ(笑)。主語をきちんとするか、せめてあいだに「、」か「。」くらいは入れないと意味不明ですもん。そりゃあまあ新聞なんだから、文字数や幅の制約があるのでしょうけれど、それでも新聞屋さんにはお手本になる文章を書いてほしいですよね。
投稿 ろぷ | 2008/06/28 07:48
ろぷさん、コメントありがとうございます。(^^)
これもサイトさんに書いてあったんですが。「駅への道」とは言っても「駅にの道」とは言わないような。そんなニュアンスの違いがありますよね。
>主語をきちんとするか、せめてあいだに「、」か「。」くらいは入れないと
もし、このタイトルが「金融庁、○○証券に改善命令へ」だったとしたら、私も読み流してしまったと思うんですけど。
主体が改善命令だと思って読んでしまうと「あれ?」という。
(これはサブタイトルとセットなんでしょうね)
つい最近文字が大きくなって私にはありがたいんですが。
「限られたスペースの中で、文字は大きく」という制約がより厳しくなった中での、苦渋の選択が偲ばれるタイトルのような気がしました。
投稿 nanbu | 2008/06/28 09:49
おぉ。。「~に」と「~へ」は そういう違いがあったんですか!
特別意識して使ってなかったので
動作の方向 と 到着点 覚えておかなきゃ。。_〆(.. )
今更「~に」を多く使っても無駄だろうし。。(⌒ー⌒) ニッ
そう言えば うちの子供達は
「~へ」とは あまり言わない気がします
投稿 miki | 2008/06/28 17:48
mikiさん、コメントありがとうございます。(^^)
そうなんですよね。私も「店『に』寄ってから駅『へ』行く」みたいに、バリエーションとしてしか意識してませんでした。
それにしても、若い人には「〜に」が多いですか。
にわかにリビングに行って、ウチの子に聞きたい気持に、、、
なりにけり。(←無理をするとボロが出ますね)(笑)
>今更「〜に」を多く使っても無駄だろうし。。(⌒ー⌒) ニッ
mikiさん……ナイス♪(^o^)
投稿 nanbu | 2008/06/28 21:43
へっ!? 年配者のほうが多い~?
ちょっと違和感ある新聞見出しの意味も読み取れ、
「~に」「~へ」もちゃんと使い分けられていた自分に、
ヨシヨシ、ヘッヘッヘ~とふんぞり返りながら拝見していたら
最後のショックなお言葉が。
うっうっ… 活字離れが言われるこんにちの若者達は、
新聞やら本などを読むことから自然に得られる感覚的な
用法のお決まりを会得できていない、っつーことなんだわ、きっと。
でも、こんなところにも生き物としてのことばの移り変わりが
現れているとは。何年か後、「駅へ行ってるね」て言って
「へっ!?」って言われるようになるんでしょうか~
投稿 ポージィ | 2008/06/30 10:11
ポージィさん、コメントありがとうございます。(^^)
違和感の原因が分かりました。
このタイトルを目にした時、私は「○○証券に改善命令(が出される)」と受け止めたんですよね。(つまり「改善命令が○○証券に出される」の倒置法だと)
その場合主語は「改善命令が」だと思うんですけど、「が」じゃなくて「へ」だったので「えっ?」っと。
ところが実際は「金融庁 インサイダー事件で○○証券に改善命令へ」というタイトル全体の倒置法だったワケで。
メインとサブに分けることによって、キーワードを大きな文字にするワザは、まさに「お約束」だと思いました。(・o・)
サイトさんによると、あくまでも感想だそうで。数的な統計をとったわけではないそうですが。「駅へ続く道」とか「駅に続く道」とか。微妙なものは、この先どうなっていくんでしょうね。(^^;)
投稿 nanbu | 2008/06/30 16:39
『へ』は動作の方向で、『に』は到着点ですか~。
う~ん、いい事知りましたが、使い方が分かりましぇん(;^_^A
>年配者は『へ』を使うことが多い」
…………へ? (・o・)
アハハ~、nanbuさんらしいオチで面白いです~。
『へ』といえばもう一つありますよ。
若者は『おなら』と言うが、年配者は『へ』を使うことが多い。
投稿 ぽぱい | 2008/07/01 22:07
ぽぱいさん、コメントありがとうございます。(^^)
そうなんですよね〜。違いが分ってもイザ使おうとすると難しくて。
そう簡単には解決に、じゃなくて解決へ向かわないんでしょうか。(T_T)
>若者は『おなら』と言うが、年配者は『へ』を使うことが多い。
おぉっ! (・o・)
いつもながらナイスなオチに座布団を差し上げたくなりました♪
やや苦し紛れですけど、いつも苦労してるので。
オチに着目してもらえて嬉しいです。(^o^)
投稿 nanbu | 2008/07/02 09:05